水草育成にCO2添加-導入方法の全てを網羅し比較してみたよ-
コン!(ちわっ)、葉きつねです。照明をアクアスカイに戻してから、水草の調子が良くって気分がアガっています☆
でも、コケも増えててアオミドロ摘み取りは毎晩の日課になろうとしています・・・。パールグラス芝生の隙間からそぉ~っとピンセットで除去していく作業は首と腰がおかしくなりそう。。
さて、今回は水草育成に欠かせない二酸化炭素の添加方法についてまとめました。細かい組み立てなどは文章でさらっと語っていますので接続方法や購入するものに困った方はググってみてください、どの方式もネットにたくさん記事が出ています。
僕は初心者向けにどの方式を選ぶか、それに絞って説明していこうと思います。
CO2添加方法をじっくり検討する
CO2(二酸化炭素)添加とは
水草の育成を促すアクアリウムの設備の一つです。
グロッソスティグマとか高光量を要求する水草などの助けになるので、
水草水槽の人は導入を考えたコトあるんじゃないでしょうか?
ただ、設置が面倒だったり組み立てが複雑なので億劫になりがちです。
利点(メリット)
- 水草の発色が良くなる
- 前景草などがしっかり匍匐してくれるようになる
- コケ抑制
水質を弱酸性に傾けてくれますし、光合成の原料ですからこれを促進して水草が元気に育ちます。
難点(デメリット)
- 酸欠事故の危険がある
- 発酵式、化学式は隔週で追加の手間がある
- 発酵式は発酵臭がある
添加方式一覧
タブレットCO2添加剤とは
僕は60cm水槽には効果が低いという噂で使ったことがありません。手軽だし30cmまでの小型水槽なら試してみるのもアリかもしれませんね。
材料の入手難度
アクアショップで入手できます。
イニシャルコスト
20錠で約1800円
ランニングコスト
45L水槽の場合、3~4日に1錠を消費
メンテナンス
不要
発酵式を自作とは
ペットボトル蓋の加工、接着など工作が好きならコストが安くアクアリウムを楽しめるんじゃないでしょうか。ただ、添加のオンオフが出来ずコントロールが困難で2、3週間で材料追加の必要があり手間はあります。。
材料の入手難度
街中であればすべてカンタンに揃います。逆止弁やエアチューブ延長ジョイントはアクアショップで購入。ペットボトル蓋の加工で使う接着剤はホームセンターで入手。その他イースト菌や砂糖はスーパーマーケットで入手。
イニシャルコスト
1,500円程度 ※購入する砂糖の量により多少変わります。イースト菌が50g290円程度、砂糖は1kg214円ほど。
ランニングコスト
砂糖はしばらく持つと思いますが長期運用しているとイースト菌は追加購入となりそうです。(僕はイースト菌が毎回死んでしまうようで、毎週足していました)大体40円/月になる計算でしょうか。かなり安いですね!
メンテナンス
夏場は毎週砂糖を追加、冬場は2週間ごとに砂糖を足します。しかし、冬場は追加しても下手すると発酵してくれません。設置場所によっては保温するなど、もうひと手間必要になります。
化学式とは
クリスタルアクアなどで販売されているステンレスの耐圧ボンベを使って燃料は自分で補給する方式です。発酵式に比べると添加のオンオフ、添加量コントロールが出来てランニングコストも安いです。ただ、イニシャルは高いのでこれ入れるならミドリボンベをオススメします。
材料の入手難度
高圧に耐えるステンレスボトルが数社のメーカーから出ています。これの入手が一番不安定な要素ですね。他は重曹やクエン酸などスーパーでも手に入るものばかり。
イニシャルコスト
ステンレスボトルが一式セットで15,000円ほどしますのでほかの方式より高くつくところです。
ランニングコスト
重曹とクエン酸だけなので大してかからないです。それも発酵式と違ってタイマーで動くので消費も抑えられています。僕が使った時は500円/月と言ったところでした。(60cm水槽で強めに使用)
メンテナンス
メーターを見て残量が無くなったら重曹とクエン酸を足すだけです。
CO2レギュレーターミニボンベ70gとは
スドーなどから販売されているCO2レギュレーターってやつです。
これなら全てセットになっていて導入がとても簡単、そして材料を混ぜて追加する手間が無くなります(代わりにボンベ交換が必要ですが)初心者に優しい全部セットキットです☆代わりにコストがかかるって感じですね。
材料の入手難度
アクアショップはモチロン、Amazonなどでも売っていますね。替えボトルも販売されているので入手は容易でしょうか。
イニシャルコスト
スドーCO2レギュレータで14,000円ほど。ここに逆止弁や電磁バルブを追加すれば添加のオンオフ、添加量がコントロールできます。逆止弁は500円くらいですが電磁バルブが8,000円弱します。チャームさんが独自に出してる商品が1万円切るみたいですね。
ランニングコスト
「能あるコリドラスはヒゲを隠す」ブログさんを参考にすると1本74gで600円弱でした。これが2秒1滴の使い方をすると26日で無くなるそうです。少し弱めに使えば550円/月と言ったところでしょうか。
メンテナンス
替えボトルが毎月1本空になるので、これを捨てる方法は自治体によって異なるので事前に調べておいたほうがいいです。1年で12本は溜まりますからね(¯―¯٥) ՞ ՞ ՞
居酒屋で使うミドボンとは
コツコツ出来ない葉きつねの性格としてはコレが一番だと思ってます♪設置さえしてしまえば、ほぼ放置で安定して勝手に毎日照明に連動して添加してくれます。モチロン、添加量もコントロール可能☆
材料の入手難度
居酒屋さんでミドボン、ネットなどで電磁弁や耐圧ホースなど購入が必要で僕も最初は誰かの書いてくれた記事を見ながらやりました。つまりちょっと難易度高め…
イニシャルコスト
総額およそ13,000円でしょうか。電磁弁が8,000円ほど。スピードコントローラーで2000円弱。ミドボンは保証金を除けば2,500円くらい。耐圧チューブは400円程度。あとはタイマーコンセントくらいです。
ランニングコスト
9ヶ月で5kg、2,500円くらいが無くなるので278円/月ですね。
メンテナンス
全くありません。注意すべきは何かの間違いで全開にしちゃうと酸欠で水槽が全滅します。電磁弁で調整したら暫くは様子を見てください。でも、そんくらいデス(笑)
それぞれの設置方法(作り方)
発酵式を自作する
材料
- 砂糖
- イースト菌
- ペットボトル(炭酸水用)
- 逆止弁
- バブルカウンター
- エアストーン
容器の加工
500mlペットボトルの空容器を使います。発酵して圧力がかかるので炭酸水などが入っていたものにして下さい。これの蓋に加工をしてホースを通せるようにします。ドリルやキリで穴を開けてエアチューブジョイントを差し込んで二酸化炭素の気体が漏れないようにシリコンシーラントでコーキングします。
組み立て
エアストーンにエアチューブを取り付け、バブルカウンター、逆止弁と組み立てていきます。ペットボトルの蓋はまだ開けたまま、ここに発酵させる材料を入れます。
材料を入れる
ペットボトルにイースト菌1g、砂糖を100g入れます。ここに水を半分くらいまで入れて蓋をします。気温によりますが暫くすると菌が繁殖して二酸化炭素を作ってくれるって訳です。
化学式を導入する
材料
- クエン酸200g
- 重曹200g
- ステンレスボトル
- 電磁弁
- タイマーコンセント
- 耐圧チューブ
- 逆止弁
- バブルカウンター
- エアストーン
組み立て
蓋をすぐに閉められるようにレギュレータは近くに置いておきます。その上でステンレスボトルに重曹とクエン酸をいれます。
その後に水をゆっくりと注いでください。ドバっとやると撹拌されて反応が激しくなるので優しく。そしたら、レギュレータを取り付けて電磁弁、耐圧チューブ、逆止弁、バブルカウンター、エアストーンの順に接続していきます。
CO2レギュレーターミニボンベ70gを利用する
材料
- 逆止弁
- エアストーン
–下記は一式で販売されています–
- ミニボンベ74g
- ボンベスタンド
- 電磁弁
- タイマーコンセント
- 耐圧チューブ
- バブルカウンター
組み立て
説明書通りに組み立てていけばカンタンです♪あと気にするのは水槽へエアストーン入れる位置とかエアチューブ取り回し。あまり既存のエアストーン近くに設置しては酸素と二酸化炭素は互いにケンカします。
水槽裏のエアチューブ取り回しも、面倒でもがんばって配線したほうが後がすっきりスマートですよ☆
タイマーコンセントの設定
ボタンをポチポチしながら曜日毎、時間帯でオンオフを設定します。最近はスマホで遠隔で設定できるスマートプラグなんて便利なものもあって、結構安いのでおススメですよ♪
季節に合わせて気軽に設定変更できるのは嬉しい。これまで葉きつねは水槽裏のタイマーコンセントに手を伸ばして見にくい小さなディスプレイを何とか確認しながら設定変更していた覚えがあります。。
↓スマートプラグについて詳細は過去記事を見てね☆
スマートプラグの使い方提案!〜スマート水槽構想〜 | 葉きつねブログ (notcho-camera.com)
居酒屋で使うミドボン利用
材料
- ミドリボンベ(通称:ミドボン)+レギュレーター
- 電磁弁(スピードコントローラー付き)
- タイマーコンセント
- 耐圧チューブ
- 逆止弁
- バブルカウンター
- エアストーン
組み立て
まずはミドボンを置く場所を決めてください。外部フィルターを2つ縦に積んだより大きいので水槽台とかが無いと見た目気になる方は気をつけて。
設置したらミドボンにレギュレーターを取り付けます。ここは圧力がかかるのでしっかりレンチで締めこみましょう!
その先に付いている耐圧チューブを電磁弁に取り付けます。葉きつねはスピードコントローラー付きを使っています。
▼スピードコントローラー
そこからはエアチューブで逆止弁をつけてバブルカウンター、エアストーンといった流れで接続します。
バルブを開く
レギュレーターのバルブを開きます。葉きつねは目盛1にしています。あまりここを開くとスピード調整が難しくなるんです。
スピードコントローラーで調節
エアストーンやバブルカウンターから出る気泡をチェックして、2秒に1滴とか3秒に1滴などお好みで添加量を調節します。
僕のスピコンが粗悪なのか、ネジの調整がかなりシビア!しかも、反応が遅い!エアストーンから気泡が出てくるのはスピコン調整ネジを弄ってから20秒くらいかかりますw
最後に
知らなかったんですが、記事かくのに調べていたら外部フィルターの給水ホースに接続してすっきり設置ができるディフューザー付きタイプもあるんですね。エアストーンやエアチューブが余分に増えなくてスマートかも♪
また、エアストーンの部分は更に飼育水に溶け込むように暫く二酸化炭素が飼育水と滞留するモノとかバブルカウンター付きのエアストーン(拡散器とか名前付いてる)とか、オシャレなオールガラスタイプなど多種の製品があるのでリサーチしとくといいかも!
給水ホースに接続するディフューザー↓
バブルカウンター付き拡散器↓
オールガラスタイプ↓
反省
今回は時間があまり無く、写真が撮れなかったので参考画像の代わりにカエレバの商品リンクにしてしまいました。しかし、この商品は厳選しておりませんのでご注意ください。いいな、と思った商品は個人の責任で比較調査して購入頂けたらと思います・・・。
(今後、自分の経験からオススメ商品紹介する記事は別に書いていきます)
【参考文献】
今回は仲良くなった別サイトのブロガーさん記事も参考にさせていただきました。
しっかり実験してデータをグラフで見せる等わかりやすく理解してもらえる工夫をしていますので
ぜひコチラも読んでみてください!
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ディスカッション
コメント一覧
ブログ記事を使っていただいて、ありがとうございました。
今は手軽に使えるボトルを使っていますが、発酵式も興味がありました。
まだ着手できていないので、チャレンジする時に参考にさせていただきますm(_ _)m
参考なんて恐れ入りますっ!僕は1年前くらいに狭い部屋(4畳)でやってたので発酵臭が結構しましたよ。数年前に8帖でやってた時は気にならなかったんですけどねぇ……